リース契約でホームページ制作を依頼する場合の注意点

ホームページの制作を業者に依頼する場合、その制作費用を一括払いではなく、リースで払うという方法があります。

リースとは、簡単にいえば、月々分割して支払う方法のひとつで、予算の限られる小規模事業者や中小企業の場合は、資金繰りを圧迫させないために活用するメリットもあります。

しかし、このリース契約にまつわるホームページのトラブルがかなり多いようです。ここでは、一般的に、なぜリース契約に注意が必要なのか、どんな危険性があるのか、についてご紹介します。


このページでわかること(目次)

  1. 注意1:高額な契約になってしまう可能性がある
  2. 注意2:解約できない可能性がある
  3. 注意3:リース完済する前にホームページのリニューアルが必要になる可能性がある
  4. 注意4:セールストークに乗せられてしまう可能性がある
  5. ホームページのリース契約でトラブルが起こってしまったら

注意1:高額な契約になってしまう可能性がある

たとえば、月々3万円のリース契約をして、ホームページ制作を依頼したとします。一見すると、毎月3万円なので、中小企業であれば支払えない価格でもないかもしれません。

しかし、1年間のコストで計算すれば36万円(3万円✕12ヶ月)になり、リース期間が仮に5年間というような契約内容となっていたら、総額で180万円の契約を結んだことになります。

もちろん、それ相応の機能や品質のホームページであればいいのですが、仮に小さな規模のホームページで180円の価格をトータルで支払う契約となると、これは当然後々のトラブルになるはずです。

このように、目先の支払額が高いとは感じなくても、トータルの契約が高額になっている場合がありますので、要注意です。


注意2:解約できない可能性がある

そもそもリース契約とは、ホームページ作成業者と結ぶものではなく、リース会社と結ぶものとなります。

ホームページのオーナーが、作成業者ではなく、リース会社との間で支払い契約を結ぶものとなるため、その後、ホームページ作成業者に「リースを解約したい」と言っても、「リース会社に連絡してください」と言われるだけになってしまいます。そして、ほとんどの場合は、途中解約ができない内容となっているようです。

ホームページ作成業者は、リース会社から費用を先にもらっているので、その後のクレームには涼しい顔で「知りません」という対応となる可能性があります。

たとえば、5年間のリース契約の期間中に、仮にホームページを閉鎖したいと思っても、契約期間満了までは、支払い続けることになります。契約書の内容は、締結したあとは変更できません。慎重に確認するべきでしょう。


注意3:リース完済する前にホームページのリニューアルが必要になる可能性がある

また、ホームページのリース契約が危険なのは、ホームページは耐用年数が長くないという点です。

会社やビジネスのホームページであれば、常にビジネスを取り巻く環境は変化しています。取り扱う商品が変わることはもちろん、業態を変更する決断をする場合もありますし、会社のあらゆる状況は5年もあれば一変することさえあります。

そして、そのような変化に伴って、ホームページは大きくリニューアルする必要に迫られることもあります。また、不謹慎なたとえではありますが、仮に会社やお店を閉じるようなことがあったとしても、リース契約は解除できません。

さらに、ITの技術の進化のスピードとともに、ホームページそのものの技術も年々変化していきます。3年ほどでホームページはどうしても最新・最先端のものではなくなる可能性が高く、リニューアルが必要になることも想定しておくべきです。

つまり、過去に制作したホームページの費用を、すでに不要となっている状態だとしても払い続けなくてはならなくなってしまう場合があります。これもよく聞くトラブルの理由です。


注意4:セールストークに乗せられてしまう可能性がある

上記のような理由から、ホームページの制作費用をリース契約で支払う、ということには大きな危険性が伴っていることを認識すべきです。

リース契約がすべて悪いものとはいえませんが、このような認識をしていないまま、セールストークに乗せられてしまい、後々後悔する人が多いのが実情です。

リース契約を提案してくる業者がいた場合は、以下のポイントについて、必ず確認するようにしてください。

チェックポイント
  • リース契約を提案している業者の社名で、評判を検索する(株式会社●●● 評判)
  • 過去にトラブルを起こしていないか、インターネットで情報を探す
  • 契約する前に、弁護士または商工会窓口など、信頼できる人に相談して契約内容をみてもらう

不安な方は、契約をする前に必ず、上記を行うようにしてください。


ホームページのリース契約でトラブルが起こってしまったら

すでにリース契約を結んでしまっていて、その後、トラブルに発展してしまった場合は、すぐに弁護士に相談してください。

定常的に相談できる弁護士がいない場合は、行政の法人相談窓口、国民生活センターなどに問い合わせてみましょう。


中小企業・小規模事業者・個人事業主のホームページは、業者に任せず、自社で制作することもおすすめです。ホームページ作成ツールなら、特別な知識や技術がなくても、自分の手でホームページを作成することができ、トラブルに巻き込まれることもありません。

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